BOXING 11.30 米国ネバダ州で西島洋介が復帰戦
2年2ヶ月ぶりの復帰戦はドロー、今後に期待!



11月30日(米国現地時間) 米国ネバダ州にあるカジノタウン「リノ」で元東洋太平洋クルーザー級王者の西島洋介(28歳、旧リングネームは西島洋介山)が2年2ヶ月ぶりに復帰戦にのぞんだ。

西島は日本人では珍しく期待のできる重量級ボクサーとして1992年に19歳でプロデビュー。日本では非公式ながら米国において1995年2月にNABOクルーザー級王座を、1997年7月にはWBF世界同級王座を獲得している。
1996年10月には東洋太平洋同級王座も獲得したが、1998年に所属ジムとのトラブルで、日本ボクシングコミッション(JBC)から無期限資格停止処分を受け、1998年3月から米国に活動拠点を移した。

ヘビー級にはあまりチャンスがない日本を発ち、本場米国に渡った西島だったが昨年11月に関節遊離骨骨折(関節ネズミ)で右ヒジを手術し、更に今年3月には慢性痛を抱えていた左ヒジにも手術をした。日本の所属ジムとの軋轢や2度の手術などにより2年2ヶ月もブランクをつくってしまった西島は ロサンゼルスの「LAボクシングクラブ」で前WBA世界ライト級王者・畑山隆則を復活させたルディ・エルナンデス・トレーナーの指導の下、再起を賭けた練習に没頭した。

今までヘビー級やクルーザー級で戦ってきた西島だが今回はライトヘビー級(リミット79.3kg)まで絞って復活戦にのぞむ。身長182cm、24戦23勝(15KO)1敗という戦績の元東洋太平洋クルーザー級王者だが、米国の無名選手ダレン・ホイットニー(31戦11勝(4KO)16敗4分)を相手にライトヘビー級6回戦から再出発だ。しかし、2年以上のブランクは予想以上大きく、最後まで捕らえきれず引き分けに終わった。厳しい復帰戦となったが故障個所を直し、身体も絞って復帰してきた西島の今後に期待がかかる。