K-1 INOKI 8.19 K-1vs猪木軍団は3対3!
藤田の相手にミルコ・クロコップが正式決定!ノルキア、そしてグッドリッジも!小川は?


8.19 K-1 「アンディ・フグ メモリアル」 さいたまスーパーアリーナ大会でのK-1軍団vs猪木軍団のスーパーファイトについて8月2日にK-1プロデューサーの石井館長から驚くべき発表があった。なんといきなり3対3の対抗戦だ。藤田の相手はミルコ・クロコップに正式決定。選手の体重を考慮すると、当初候補の一人として名前が挙がっていたヤン・”ザ・ジャイアント”・ノルキヤが有力だったがK-1のリングという敵地へ乗り込んでくる藤田に対しての敬意としてK-1新世代勢力のトップ選手であるクロコップを用意した。気になる両者の体重差だが、現在クロコップが95キロ前後に対し、藤田は127キロ前後にまで増えてしまっている。その130キロ近い藤田に対し、110キロほどまで落としてもらうということで了承された。しかし、試合は8.19であり、2週間強しかないのに17キロ程の減量は不可能に近いと言わざるおえない。たとえ、ファスティングなどを行って減量に成功したとしても、そういった過激な減量はレスラーのパワーとスタミナを捨てることになるだろう。そこまでしても、95キロと110キロではまだ15キロもの体重差が残る。果たしてどんな試合になるのか?いろんな意味で不安である。また、ノールールの試合の経験のないクロコップにとっても準備期間がなさすぎるという危惧がある。現在、クロコップは米国ロサンゼルスに渡り、マルコ・ファスのもとでVT戦用の猛特訓中だ。マルコ・ファスといえばブラジルでは有名な選手でアメリカ本場のUFCで大活躍していた選手。日本での試合は今一つ振るわなかったが、全盛期にはあのヒクソン・グレイシーに対抗できる一番手はファスしかいないのではとまで言われた選手。そのVTのプロの元で練習に燃えるクロコップをもっと燃え上がらせる起爆剤が石井館長から投下された。この藤田戦に勝てば館長推薦で12.8 K-1東京ドームワールドGP決勝大会へ出場でき、引き分けでも10.8福岡での敗者復活戦への出場権を与えるとのオファーだ。前回、オーストラリア最終予選を勝ち上がると思われていたクロコップだがなんと初戦で敗退してしまった。決勝大会への可能性を断たれていたクロコップにとってはまたとないチャンスであり、モチベーションだ。ノールール系への対応準備期間の少なく体重差のあるクロコップと減量期間があまりにも短い藤田。両者にとって厳しい状況ではあるが、アーツやベルナルドにも勝ったことのあるクロコップとプライドで負け知らずの藤田という一流選手同士の対決、お互い出来るだけベストな状態で試合にのぞめることを強く期待する。「いづれにせよ、最初の2分で決まるでしょう」という石井館長の言葉が無気味だ。

残りのスーパーファイト2試合に関しては、K-1サイドはヤン・ノルキヤを、猪木軍団サイドはプライドの門番ゲーリー・グッドリッジの出場を決定している。しかし、この両者がぶつかるとは決まっていない。211センチとK―1戦士で最長身のノルキヤに対し、猪木サイドは193センチの安田か5月のPRIDEで藤田と激戦を繰り広げたフリーのプロレスラー、196センチの高山のどちらかを検討しているといわれている。 一方、K-1サイドの第三の刺客にはあのフランク・シャムロックに打診したが、シャムロックは8.11のK-1のラスベガス大会への出場を希望したため、今回の対抗戦への出場は見送られたという。

そのラスベガス大会の前後に米国でクロコップと藤田の対抗戦の調印式を行う予定だという。もちろん、猪木も同行するが、そこに猪木に活を入れられた小川直也も同行し、K−1ラスベガス大会視察と出来れば対戦が噂されるマイク・タイソンとの対面もする予定とのこと。石井館長にリング外の発言だけでなく、藤田のようにリング内で話題を作れと挑発された小川が何もしないでラスベガス大会を視察だけで終わるのか注目される。小川が狙っているのはK-1の看板だ。「喧嘩を売ってきたのはK-1。やるからにはスポーツじゃなくてK-1とプロレスの潰し合い。」、「10対10のノールール、完全決着だ」、「こいつが負けたらこれより強いやつはいません、こいつが負けたらK―1は店をたたみます、というやつを準備しろ」とK-1最強選手との対戦を要求し、小川自身の対抗戦参戦の意向をはっきりと示した。

ラスベガスではシャムロックやクロコップが藤田や小川と鉢合わせ。8.19 埼玉では、ノルキヤのセコンドとしてマイク・ベルナルドが来日。それに加え、対抗戦に一番に反応し、喧嘩マッチに自信をみなぎらせながらもワールドGPを控え今回の対抗戦には温存されているサイボーグ、ジェロム・レ・バンナも来日し、K-1ルールの特別試合をする予定だという。K−1きっての2大豪腕が揃って猪木軍と遭遇する。特にバンナはワールドGP決勝大会後からノールールの対抗戦に参戦する意向があるので目が離せない。

今回の対抗戦のルールに関して石井館長は「基本的にルールは猪木さんサイドに任せます。ルール面でボクがあまり細かいことは言いたくない」と潔い。ほぼ、VT系のルールに落ち着くと思われる。11日あたりに決定する予定。

又、この8.19の大会で、アンディ・メモリアルマッチとしてK―1ルールで3分3回戦による黒沢浩樹対平直行、角田信朗対極真会館ブラジル支部のマウリシオ・ダ・シルバの対戦が追加されることが発表された。なんとも贅沢な大会だ。