K-1 INOKI 小川直也 10.8 K-1福岡大会に乱入決意
対するK-1戦士達は迎撃宣言!対猪木軍にも次々名乗り。




今年大晦日の「猪木祭り2」においてK-1vs猪木軍の大将戦に出撃するだろうと目されている小川直也が10.8 K-1World GP 敗者復活戦 福岡大会に殴り込むという情報が流れた。小川は猪木軍の長・アントニオ猪木から同日に行われる新日本プロレスの東京ドーム大会へ出撃するよう言われていたが、最後は小川自身がK-1の大会に向かうことを決めたという。K-1プロデューサーの石井館長も小川にK-1福岡大会に乗り込んでくるよう声をかけたとも言われている。どこのリングに上がるか決まらず4ヶ月も試合から離れて迷走していた暴走王・小川がついに動き出す。10.25 ZERO-ONEの「真撃3」への参戦もきまり、大晦日の「猪木祭り2」における対K-1対抗戦の大将としての参戦もほぼ決定した。(関連記事:「小川、真撃3で戦線復帰」

猪木も小川自身の決断を尊重し小川がK-1の大会に向かうことを快諾しており「K-1福岡大会では思いっきり暴れまわって、びっくりするようなことをやってくれるとありがたい」と自分の意思と判断で動こうとしている小川を歓迎している様子。又、猪木自身のK-1視察についても「あるかもね」と福岡大会への乗り込みもほのめかした。小川がK-1に乗り込むとなると少なからず同日開催の新日本プロレスの東京ドームに影響するだろう状況は猪木にとっても複雑だろう。

この小川のK-1福岡大会殴り込みの噂を聞いて、K-1戦士達が色めき立った。ミルコvs藤田戦においてリングサイドでミルコを応援、勝利に宿敵バンナと肩を組んで喜んでいた”豪腕”マイク・ベルナルドは「もし、自分の大切な試合を邪魔されたら、ただではすまない、ぶっとばす。」と発言。大晦日の対猪木軍のバーリ・トゥードへの参戦には興味はないが、もしK-1ルールでやるならば誰とでも戦うと意思表示した。それと同時にK-1戦士は世界に通用するK-1にもっと誇りを持つべきだと総合格闘技の試合に走ろうとする傾向に警鐘を鳴らした。

バーリ・トゥード参戦否定組のベルナルドとは対照的に、対猪木軍の異種格闘技戦に名乗りをあげるK-1ファイターが続出だ。このK-1敗者復活戦福岡大会に出場するイギリスの”重戦車”マット・スケルトンはノールール系の練習を2・3ヶ月前から始めており大晦日の「猪木祭り2」での対猪木軍への参戦も「オファーがあればOK」とやる気満々だ。

オランダの”不倒王”ロイド・ヴァンダムはリング上でダウンしたことがないという怪物だ。しかも、柔道2段で母国スリナムの柔道王。あの日本柔道を打ち破った東京五輪金メダリストのアントン・ヘーシンクを1992年に練習中ながら大外刈りでぶっ倒したという武勇伝を持つ男。K-1の試合を邪魔されたら、「小川に蹴りを入れて大外刈りを掛けてやる」と気合が入る。そのヴァンダムが所属するオランダの名門ドージョー・チャクリキのトム・ハーリック会長も「チャクリキはかつてヴァーリ・トゥード戦にも選手を送り込んだことがある」と対猪木軍団への選手派遣に自信をみせた。

そして、遂にK-1の日本人選手から対猪木軍団のヴァーリ・トゥード参戦に手が上がった。10.8 福岡大会 特別試合でシリル・アビディと対戦する元極真ファイターの富平辰文(現在正道会館所属)だ。 対戦相手に元K-1戦士の佐竹雅昭(怪獣王国)、IWGPヘビー級王者・藤田和之、小川直也の名を挙げ「有名な選手なら誰でも良い」と迎撃宣言。「ジャパンの選手が誰も手を挙げてないんで、オレで良ければ。格闘家はなめられちゃ駄目。K−1とは別に、どっちが強いかというものに格闘家として興味あります」とファイターとしての血が騒ぐ。極真戦士の打たれ強さ、スタミナ、圧力にK-1サイドの期待があつまる。