K-1 INOKI
K-1vs猪木軍対戦カード最終変更!メインはバンナvs安田!


K-1プロデューサーの石井和義・正道会館館長とPRIDEプロデューサーのアントニオ猪木会長が大晦日の猪木祭2でのK-1軍vs猪木軍全面対抗戦の出場者及びカードの最終変更を発表した。今までマイク・ベルナルドとジェロム・レ・バンナというK-1の2大トップファイターの対戦相手が決まっておらず噂が迷走していたが、なんとここへきてカードを大幅変更という博打にでた。まず、レイ・セフォーが練習中に腹筋を傷めて「腹直筋断裂」と診断され、戦線を離脱。これでK-1サイドの選手が一人減り、それに加え猪木軍サイドとして元K-1選手だった佐竹雅昭の参戦が決定。これらにより、当初8対8の予定だった対抗戦は7対7に変更された。佐竹はサム・グレコとの因縁対決が決定。両者はK-1ルールで以前対戦しており、グレコがパワーで佐竹をKOに下しているという過去がある。離脱した古巣K-1及び正道会館と対抗する形で佐竹が色々な意味でリベンジできるか。そして、グレコと対戦するはずだった高田の相手はベルナルドに決定。高田の足の骨折の回復が遅れ欠場を噂されたが高田がこれを否定。必勝を誓った。有名選手対決だ。対戦予定だったセフォーを失ったグッドリッジはレネ・ローゼと喧嘩対決だ。そして、注目のバンナの相手に「猪木軍最弱」を自認する安田が大抜擢された。猪木軍大将格の藤田和之のアキレス腱断裂による欠場と小川直也のボイコットによる欠場が重なり危機的状況の中での苦肉の策だ。猪木軍には”PRIDE王者”アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと”柔術最後の重鎮”マリオ・スペーヒーらが手を挙げており実力的には大将格として申し分ない選手達だったが、対するK-1プロデューサーの石井館長から「ノゲイラとスペーヒーは猪木軍とはいえない。」と反対され、しかも同大会を放映するTBSからも外国人選手がほとんどのK-1軍に対して猪木軍からは大将戦には有名な、話題になる日本人を求められていたという。そこで相撲で小結まで行きながら、30歳代でプロレスに転向、ギャンブルにより莫大な借金、それにより離婚、娘とのつながり等がテレビで放送されたことにより反響を呼び、今回の白羽(黒羽?)の矢が立った。「バンナの顔も知らない。レモネード(レネ・ローゼ)がバナナ(バンナ)に変わっただけ」とジョークを飛ばし余裕を見せた安田。「対バンナ戦はおいしい」と怪我で無念の欠場をする戦友藤田からのアドバイスにも後押しされその対戦を受けた安田。そんな勇気ある決断をした安田に猪木は「自分の気持ちを安田が一番よくわかってくれた。涙がでるほどうれしかった」と激励した。借金王の人生の大逆転なるか。

しかし、相手はバンナ。石井館長曰くバンナはあの豪腕パンチに加え柔道暦が12年もあり、友人のシドニー五輪柔道金メダリストのドゥイエから逆十字や裸絞めを伝授されており寝技できめると自身を持っているという。しかも短期間ではあったがあの超有名ノールールファイターで元パンクラスのケン・シャムロックとこちらも元パンクラスの柳澤龍志をフランスに呼び寄せて特訓を積んだ。総合格闘技ではK-1サイド最強と目されるバンナを相手にどこまで光を放てるか安田。結びの大一番を迎える。


12.31 猪木祭り2 さいたまスーパーアリーナ大会変更済み対戦カード

   猪木軍                K-1軍

永田 裕志(33歳、新日本)  対  ミルコ・クロコップ(27歳、クロアチア)

ドン・フライ(36歳、米 国) 対  シリル・アビディ(25歳、フランス)

石沢 常光(33歳、新日本)  対  子安 慎悟(27歳、正道会館)

高田 延彦(39歳、高田道場) 対 マイク・ベルナルド(32歳、南アフリカ)  

佐竹 雅昭(36歳、怪獣王国) 対 サム・グレコ(34歳、オーストラリア)  

ゲーリー・グッドリッジ(35歳、トリニダードトバゴ) 対 レネ・ローゼ(32歳、オランダ)   

安田 忠夫(38歳、フリー)  対  ジェロム・レ・バンナ(29歳、フランス)