NEW JAPAN 9.16 新日 名古屋レインボーホール大会
初代G1Worldはフライ、成瀬防衛、中西リベンジ、佐々木が猪木軍に挑戦!




5ヶ月以上も姿をくらまし、米国でバーリ・トゥード特訓を終え先日新日プロへの復帰を発表した佐々木健介が9.16 新日本の名古屋市総合体育館レインボーホール大会に突如現れ、試合前のリング上でドン・フライと約20分の公開スパーリングを披露した。そして、第6試合が終わった直後、スクリーンに健介の米国でのノールール系デビュー戦の試合が映し出され、健介のテーマが鳴り響いた。黒い革のバンダナ、迷彩のタンクトップにジーパンといういでたちでリングに上がった健介はマイクで「帰ってきました! みんなの前でもう一発、暴れさせてもらいたい。復帰戦のカードは会社に一任してたけど、今日まで返答がない。ならば猪木軍ってものに挑戦したい! 自分の力を試してみたいんで、よろしく!」とアピールした。「10・8では、藤田、小川、安田、だれでもいい。決まったやつとやります。外から見てて、あまりにゴチャゴチャして気持ちよくないんで、オレがやってみたい。それが今の素直な心境です」と猪木軍団への宣戦布告をした。


 
スカイパーフェクTV!スペシャルマッチ無制限1本
新日本プロレス 4分38秒 トリニダード・トバコ
中西 学
ギブアップ

(フロント・ネックロック)
ゲーリー・グッドリッジ

グッドリッジに7月の札幌ドーム大会でKOされて以来寝られない夜が続いていたという中西。大の字にのされた屈辱を晴らすときが来た。敗退後は自分の打撃仁対する弱さを痛感した中西は、ボクシングの特訓を開始。右からのタックルを生かすために、慣れないサウスポースタイルで取り組んだ。オープンフィンガーグローブを着用していた中西だがベースのレスリングテクニックを生かしスピアを3発決め、”悪夢”のアッパーカットなどパンチを顔面などに受けながらも突進。最後は逆にスピアにきたグッドリッジの首を前からガッチリとホールドしフロントネックロックで吊り上げグッドリッジから快心のギブアップを奪った。

リベンジを果たした中西は「ほんとうにうれしい」と大粒の涙を流した。「これからオレはプロレスラーとして体全体で戦っていく。プロレスラーが一番強いということを証明していく。だれとでもやってやる。」とプライド戦士との激突を含む全方位格闘路線を宣言した。元新日の藤田、カシン、安田に続きフライもプライドへ、健介も米国でノールールを経験、そして中西もついにノールール出撃か?ついに新日本が本格的に総合格闘技に進出するときが来た!?


IWGPジュニアヘビー級選手権試合60分1本勝負
フリー 7分35秒 新日本プロレス
成瀬 昌由
3カウント

(クレイジーサイクロンから体固め)
エル・サムライ

IWGPジュニアヘビー級選手権試合で、王者・成瀬昌由(元リングス、現フリー)が挑戦者のエル・サムライ(新日本)をクレイジーサイクロンからの体固めで破り初防衛した。「はじめて巡業について、じっくりサムライを研究したから」と勝因をかたる王者・成瀬。次期挑戦者については、この日5・5福岡ドーム以来の新日本出場を果たしたケンドー・カシンに言及。「カシンは石沢より弱い。きょうの田中への勝ち方はラッキーだ」と挑発した。


G1ワールド公式戦優勝決定戦無制限1本勝負
6分11秒
ドン・フライ
ギブアップ

(フロント・ネックロック)
スコット・ノートン

新日に参戦し、藤田達がプライドに参戦した際などはスパーリングパートナーやセコンドとして活躍していたが突然の脳梗塞(のうこうそく)で倒れたブライアン・ジョンストン。そのジョンストンの友人であるフライがジョンストンの代役として参戦した今回初のG1ワールド決定戦。代役フライは友人のジョンストンの為に必ず優勝すると意気込んでいた。そして、約束通り勝ち上がりノートンとの決勝戦にこぎつけた。体重では40キロ重い150キロのノートンに、一度はフロントネックロックをかけたまま持ち上げられたが、空中でも腕を放さず半失神に追い込んだ。勝利後、「タフな大会だったが、病床のジョンストンを思って頑張った。彼は今では、手や足が動かせるまで回復した。みなさんも彼とニューヨークのテロの被害者のために祈ってください」と歓喜の涙をみせた。

しかし、試合中ノートンを持ち上げた際に右足付け根を痛めたというフライ。 9月23日の大阪大会でG1優勝者永田との「KING OF G1」出場が決定したが、翌24日にPRIDE16初参戦が決定しているだけにギルバート・アイブルと対戦するフライの体調を新日本側が配慮し永田戦は10月28日の福岡大会に延期された。大阪ではG1 WORLD準優勝のノートンが永田と対戦する。