NEW JAPAN
新生・中西、200キロのシンをジャーマンでピンフォール!


新日本プロレスの3.17愛知県体育館大会でタッグマッチながら中西学が身長230センチ、体重200キロのジャイアント・シンをジャーマン・スープレックスでぶん投げ見事ピンフォールを奪った。

観衆はどよめいた。T2000の230センチコンビのジャイアント・シンとジャイアント・シルバが仲間割れを起こす中、隙を突いてシンのバックを取ってシンの胴に腕を回しクラッチする中西。次の瞬間、シンの200キロの身体が弧を描いて宙を舞いキャンパスに後頭部から叩きつけられた。中西は200キロを投げただけではなくしっかりとブリッジして3カウントを奪いピンフォール勝ち。記録としては1970年に“プロレスの神様”カール・ゴッチが当時モンスター・ロシモフを名乗っていた故アンドレ・ザ・ジャイアントにジャーマンを決めてみせた。しかし、当時のアンドレは身長223センチ体重180キロ台で現在のシンを下回っていた。ローランド・ボックもアンドレをぶん投げたとされているがそのまま押さえ込むことはできなかった。間違いなくプロレス史上に残る偉業を中西は達成したことになる。

先月下旬にはフロリダのゴッチの元、一週間弱という短期間ながら特訓を受けゴッチから直接コツを伝授された中西は、「200キロを投げて抑えたぞ。投げた重さという点ではゴッチさんを超えた。今度はシルバ(238キロ)を投げてやる。」と興奮気味にコメント。ゴッチ道場入門後、(自称)知性派レスラーに生まれ変わった中西だったがこの時ばかりは野人に戻っていた。

IWGPタッグ王者決定トーナメント準決勝30分1本勝負
新日本プロレス 9分53秒 T2000
永田 裕志
○中西 学
3カウント

(ジャーマン・スープレックスホールド)
ジャイアント・シルバ
ジャイアント・シンX