NEW JAPAN 2.16 新日両国国技館大会結果
安田、トーナメント制し初挑戦でIWGP王者に。




安田忠夫、38歳。大相撲では横綱にはなれず、今までプロレスでもぱっとしなかった。ギャンブルにはまり巨額の借金を抱え、家族にも見放された。しかし、そんな安田が変わり始めたのはある意味楽で安全な新日本プロレスを離れフリーに転向し、総合格闘技にも挑戦し始めた頃。そしてあの去年大晦日の猪木祭り2でのバンナ戦激勝。安田の勢いは止まらない。株の上がった安田だったが新日本の社員には戻らずフリーとして好条件で契約。そしてついに、IWGP王者決定トーナメントを制して新日本の最高峰IWGP王者に君臨した。遅咲きの大器はブレイク継続中。

カシンの全日本への移籍により空位となったIWGP王座には垣原賢人との決定戦を制した田中稔が再びついた。金本、邪道、外道らが新チャンピオンの首を狙っており、田中も一人一人迎え撃つと決意を新たにした。

中西学と佐々木健介の小川直也を挟んだ因縁対決は中西がアルゼンチンバックブリーカーからジャーマンで健介から3カウントを奪い勝利をもぎ取った。勝った中西はストロングスタイルを極めるべく猪木のロス道場へ特訓に行くという。

めまぐるしく変化し始めた新日本のリングから藤波社長が現役としては去る決意を固めたようだ。「決断の時が来た。社長業と選手の2足わらじは難しい。調整不足でリングに上がるのはファンに失礼。」とカウントダウンなしで引退試合に絞ると今年中の引退を表明した。




IWGPヘビー級王座決定トーナメント決勝 60分1本
フリー 15分15秒 新日本プロレス
安田 忠夫
ギブアップ

(フロントネックロック)
永田 裕志

「夢みたい。本当にベルトがとれるとは思わなかった。」という安田は”安田時代到来”をリングで見せつけた。準決勝で蝶野を破り勢いに乗る安田は永田と一進一退の攻防を繰り広げる中、ナガタロック2にも耐えてタックルに来た永田をフロントネックロックに捕らえて見事ギブアップを奪った。永田は昨年から藤田とのIWGP戦、ミルコとの格闘技戦、秋山とのGHC戦、そしてこの安田とのIWGP決勝戦と4大一番に全て敗れて「悔しい。あきらめきれない。」としか言いようのない状況だ。しかし、初のG1制覇、初の総合格闘技戦、初のGHC挑戦など挑戦し、実現してきた功績は称えられるべきものだ。永田にはできるだけ早い時期に再度挑戦させてあげて欲しいところだが、時期挑戦者決定戦で西村を破り天山が挑戦権を獲得しており永田の挑戦は先送りされそうだ。一方、第30代新王者の安田は更に勢いに乗り、「貰えるものはすべて貰う」とデバインと組んでIWGPタッグ王座獲得にも貪欲な姿勢を見せた。



IWGPジュニアヘビー級王座決定戦 60分1本
新日本プロレス 11分01秒 新日本プロレス
田中 稔 3カウント

(逆さ押さえ込み)
垣原 賢人

田中の負傷している肩への垣原の集中攻撃を耐えた田中は、垣原の掌打をかわし逆さ押さえ込みで垣原から3カウント。負けた垣原は「未だ実力差があるのかなと思い知らされた。」と肩を落とした。