NEW JAPAN NOAH NHB パンクラス K-1
5.2 新日本 東京ドーム大会結果 総合の試合もあるリングにノア小橋初上陸!



プロレスと総合格闘技を同じリングで、ひとつの興行内で行うという新しい試みに挑戦した新日本プロレスのチャレンジには敬意をはらいたい。しかし、これ自体が是が非か、成功か失敗かに関してはある意味次回同じような形態で興行を打った時に結果が見えてくるのではないかと思われる。

これはプロレス的に言えば異種格闘技戦、もしくはガチンコというべきか。総合格闘技戦の内容を言っているのではなく、興行として、ソフトとしてプロレスと総合格闘技の一騎打ちとも言える。しかし、対戦カードから言えば、フェア―な対決とは言い切れない。なぜなら、総合格闘技サイドに出場した選手の内、プロの総合格闘技戦での実績又は経験豊富な選手は藤田、高阪、謙吾、バーネット、そしてアンブリッツの5人、つまり5試合出場の10人中半分は未経験か2・3戦の初心者と言える。総合格闘技戦の場合、ベテラン同士が戦えば必ずしもスウィングする観客受けする試合になるとは限らず、逆に膠着したり、わかりずらい試合になる場合もあるが、いかんせん対するプロレスサイドはノアの小橋初参戦であり、しかも蝶野とのミスタープロレス対決。IWGP・NWFのダブルタイトルマッチに、IWGPジュニアタッグ選手権、村上vsエンセンの狂犬対決に、以前参戦が噂されたがキャンセルになって今回初参戦のシャムロックなど、多種多様なカードを用意した。

プロレスサイドはシャムロックと飯塚がU系的なプロレスを見せたかと思えば、ジュニア独自の速くて、子気味の良い試合展開を見せる。村上はエンセンを相手に場外乱闘で大流血し、一昔前のグロいプロレスを復活させ狂気性をみせた。小橋はノアの匂いのするこってりとした試合展開で勝負。高山と永田はストロングスタイル。それぞれの持ち味をうまく表現し、全勢力戦を仕掛けたとも言える。

対する総合格闘技サイドの試合は横綱・朝青龍の実兄のスミヤバザルの負傷により不完全燃焼で終わってしまった対高阪戦と判定にもつれ込み凡戦に終わったLYOTOvs謙吾の試合以外はギブアップもしくはTKOで終わり観客を沸かせた。

果たして、新日本によるプロレスと総合格闘技の2本立て興行は続行されるのか?少なくとも総合格闘技への参入に関しては今後しっかり練習させればポテンシャルが最も高そうな中西、凄い潜在能力を持つ中邑とLYOTOとスミヤバザル、文句なしの実力を持つバーネット、元リングスの成瀬、フリーではあるが新日傘下にいる藤田、高阪、安田、そして2冠王者の高山、今回初参戦したシャムロックと対応できる能力及びキャラを持つ選手には事欠かない新日本プロレスの団体としてのポテンシャルの高さには文句なしといえるだろう。プロレスと格闘技を同じ興行とするか分けて行うかは別として、今後の動きに期待したい。



第11試合 IWGP・NWFヘビー級ダブルタイトルマッチ 60分1本勝負
フリー NWF王者 18分17秒 新日本所属 IWGP王者
高山 善廣 3カウント

(ジャーマンから)
永田 裕志

高山がNWFの4度目の防衛に成功し、第32代IWGP王者に君臨、2冠王になった。


第10試合 GHCヘビー級選手権 時間無制限1本勝負
ノア所属 GHC王者 28分27秒 新日本所属
小橋 建太 3カウント

(ラリアットから)
蝶野 正洋

GHC王者小橋が2度目の防衛に成功。


第9試合 30分1本勝負
PUREBRED大宮所属 6分33秒 魔界倶楽部所属
エンセン井上 レフェリーストップ

(大流血及びパンチで)
村上 和成



第8試合 総合格闘技ルール試合 5分3R
猪木事務所所属 3R 1分09秒 新日本所属
藤田 和之 レフェリーストップ

(グランドでのパンチ)
中西 学



第7試合 総合格闘技ルール試合 5分3R
米国 AMCパンクレイション所属 1R 3分05秒 米国 トッド・メディナズ・ファイトスクール所属
ジョシュ・バーネット レフェリーストップ

(パンチ)
ジミー・アンブリッツ



第6試合 総合格闘技ルール試合 5分3R
日本 新日本所属 2R 3分12秒 南アフリカ スティーブズ・ジム所属
中邑 真輔 ギブアップ

(ギロチン・チョーク)
ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ



第5試合 総合格闘技ルール試合 5分3R
フリー 1R 2分58秒 モンゴル フリー
高阪 剛 ドクターストップ

(骨折の疑い)
ドルゴルスレン・スミヤバザル



第4試合 総合格闘技ルール試合 5分3R
猪木事務所所属 3R終了時 パンクラスism所属
LYOTO 判定

3−0
謙吾



第3試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
新日本所属 王者組 19分50秒 新日本所属 挑戦者組
獣神サンダーライガー
○金本 浩二
3カウント

(タイガースープレックスホールド)
タイガーマスク
Xヒート

IWGP王者組が2度目の防衛に成功。


第2試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
米国 ライオンズ・デン所属 11分44秒 日本 新日本所属
ケン・シャムロック ギブアップ

(アンクルホールド)
飯塚 高史



第1試合 次期IWGP挑戦者決定戦 30分1本勝負
T2000所属 10分24秒 新日本所属
天山 広吉 3カウント

(TTDから)
棚橋 弘至