8.28 「Dynamite !　SUMMER NIGHT FEVER in 国立」という史上最大級の格闘技イベントが開催された同日、ディファ有明では純プロレスの新しいインディーズ団体が産声を上げた。あの倒産したFMWの志を受継ぎハヤブサが立ち上げた新団体「WMF」（レスリング・マーベラス・フューチャー）だ。

昨年の１０月２２日に開催されたＦＭＷ後楽園大会での試合中のアクシデントにより外傷性けいつい損傷の重傷を負って四肢が麻痺したハヤブサが車椅子で登場。あれから１０カ月間色々あった。故荒井元ＦＭＷ社長追悼の１０カウントゴングの後、車椅子から立ち上がってマイクを握った。「辛いことはいっぱいあったけど、夢は諦めない。俺たちでＷＭＦを作っていこう」とWMFの旗揚げを声高らかに宣言した。

まだまだ復帰のめどは立たないハヤブサだが、WMF所属の選手に加え、みちのくや闘龍門からも助っ人を受けて、旗揚げに漕ぎ着けた。途中、松永が乱入し、有刺鉄線バットで雁之助を流血させたが、試合後、雁之助もマイクで絶叫。WMFのリングを守ることを宣言した。そして、メインでは若手新エースのマンモス佐々木とメキシコで活躍し、日本ではまだこれが2試合目となるガルーダがシングルで激突し、旗揚げ大会を締めくくり大役を果たした。

ハヤブサの前で流血しながら叫ぶ雁之助

乱入し恐ろしい目つきで睨みつける松永

旗揚げのメインを務めたマンモス佐々木